女の子が死ぬ話

柳本光晴

望月千穂、15歳。中学時代は全てを陸上に捧げてきた彼女だったが、春から始まる高校生活では部活以外の青春を過ごすと心に決めていた。そして、登校初日。彼女の思い描いていた理想とは少し違ったが、早速2人の友達が出来た。とてもカッコいい男子と、人形のように愛らしい女子。充実した高校生活の予感。でも、彼女は知らなかった。新しくできた友達の1人が、もうすぐ死んでしまうことを。